更年期の便秘・下痢を解消するには?原因と対策方法、漢方薬まとめ

更年期 便秘

「更年期に入ってから、便秘がちでスッキリしない‥」
「便秘と下痢を繰り返すのは、なぜ?」

更年期にあらわれる症状といえば、めまいや発汗などが思い浮かびますが、「便秘」や「下痢」も更年期によく見られる症状のひとつ。

便秘で何日も便通がなかったり、下痢が続いたり、便秘と下痢が交互に繰り返されるようになったり‥

・更年期に便秘・下痢がちになる原因は?
・便秘や下痢の解消法は?
・便通に効果的な漢方の薬は?

更年期の便秘・下痢でお悩みの方に。原因と解消方法、セルフケアのヒントなどをまとめてみました。

更年期の便秘・下痢の原因は?

更年期 便秘 原因

「以前は毎日ちゃんと便通があったのに、更年期になってからは、どうも便秘や腹痛が続く‥」

更年期になって、便秘や下痢などの症状に悩む方は少なくありません。
以前は「毎日スッキリ便通があった」「胃は丈夫で、下痢なんてほとんどしなかった」という方も例外ではありません。

それでは、更年期に便秘・下痢がちになる原因としては、どんなことが考えられるのでしょうか。

<更年期に便秘・下痢がちになる原因>

・女性ホルモン「エストロゲン」が低下するため
更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が低下するため、自律神経の働きが乱れがちになります。また自律神経のバランスの乱れから、更年期障害なども引き起こされます。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分けられますが、そのうち「副交感神経」は胃腸の消化吸収の働きを司っています。副交感神経の働きが衰えることで、胃腸の働きも落ち、便秘・下痢がちに。

 

・腸のうるおいが不足するため
更年期になると体のすみずみまで栄養や水分が行き渡らず、腸の水分も不足がちになります。腸のうるおいが足らないと、便がスムーズに排出されず、便秘がちになることも。

うるおい不足からくる便秘は、便の臭いが強く、便の水分が足らないためコロコロとした便になるという特徴があります。

そのほか更年期の便秘には、「便を出す筋力や、胃腸の働きがが弱くなっているため」「食欲がなく、便の材料が不足しているため」など、さまざまな原因が考えられます。

また下痢は、食べ過ぎ・飲み過ぎや、辛い食べ物などが原因となって引き起こされる事が多いので、下痢をしやすい軟便気味の方は、食事の内容に注意を。体の冷えやストレスが下痢の原因になることもあります。

・更年期によくみられる腹痛・胃痛の原因と対処法について
>更年期の腹痛・胃痛の原因は?不調を改善する生活習慣のヒント3つ

下痢と便秘が繰り返し続く場合は‥

更年期になって、急に便秘気味になったり、便秘と下痢が繰り返し続く場合には、注意が必要なケースもあります。

便秘と下痢の背後に、ストレスからくる「過敏性腸症候群」などの病気が隠れている可能性もあります。また「大腸がん」「大腸ポリープ」などの病気でも、便秘・下痢などの症状があらわれる事があります。

普段から便の色などに注意して、便に血が混じるなどの異変を感じたら、早めに内科や消化器科を受診するようにしましょう。

毎日スッキリ!更年期の便秘の解消法3つ

更年期 便秘 解消

「便秘は万病のもと」と言われます。体内に溜まった便がエサとなり悪玉菌が増え、さまざまな有害物質が発生します。免疫力が低下し、体臭や肌荒れの原因にもなることも。何としても便秘は解消したいものですね。

それでは、更年期の便秘を解消するためには、どんな方法があるのでしょうか。便秘を緩和する対策方法のヒント3つを見てみましょう。

1)便秘解消法の定番!まずは食生活の改善を

便秘の解消には、食生活を改善することが効果的です。「食物繊維」が豊富な食べ物や、腸にうるおいを与える食べ物などを、意識して口にするようにしましょう。

食物繊維の豊富な食べ物
・キノコ、海藻類
・野菜、果物類
・ドライフルーツなど

腸にうるおいを与える食べ物
・長芋、オクラなどのネバネバ食材
・瓜やキュウリなど、苦味のある食材

腸のなかで便の滑りをよくする食べ物
・バナナ、梨
・松の実
・ほうれん草
・ごま油、オリーブオイル

腸内の環境を整える「善玉菌」が豊富なヨーグルトもおすすめ。ただし、下痢のときはヨーグルトは控えるようにしましょう。

水分不足から便秘になることもあります。
食事から摂る水分の他にも、こまめに水分を補給するようにしましょう。一度にまとめて飲むのではなく、ゆっくり少しずつ飲むのがポイント。

また、便通をよくするためには「朝起きたら冷たい水を一杯飲みましょう」と勧められることもありますが、体質によっては逆効果になることもあります。自分の体質を知り、体の反応をよく見るようにしましょう。

2)毎日適度な運動を

更年期 便秘 解消

更年期は、筋力が次第に衰える時期。腹筋の力が弱まると、便が出しにくくなります。適度な運動で腹筋を鍛えることは、便秘解消に効果的です。

適度な運動をすることで、停滞していた腸も動き始めます。
ウォーキングや散歩、筋トレなど、自分のペースで出来る運動を毎日の習慣にしましょう。体をひねったりする動きで腸に刺激が加わるため、ヨガやストレッチなどもおすすめ。排便力もアップします。

便意を感じたら我慢せず、すぐにトイレに行くことも大事です。便意をおさえてばかりいると、やがて便意を感じなくなってしまいます。朝食後に必ずトイレに行く習慣をつけることも効果的です。

・更年期の不調を解消!適度な運動の始め方は?
>更年期の運動、何から始めたらいい?ヨガやウォーキングのコツは?

3)便秘に効果的な漢方薬を

東洋医学では「各個人の体質にあわせて、自然な便通があるように体調を整えること」で便秘の改善をします。

便秘によく用いられる代表的な漢方の薬といえば、「大黄甘草湯」(だいおうかんぞうとう)ですが、それ以外にも下記のような薬が用いられます。

<便秘の改善に効果的な漢方薬>

・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)
→大黄と甘草が入った漢方薬。便秘以外に目立った症状がないとき、よく使用される

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
→左の下腹部に痛みがある場合に使われる。便秘に対する処方で一番強いと言われている

・三黄瀉心湯(さんおうしゃしんとう)
→便秘だけでなく、顔面ののぼせや精神不安、みぞおちの詰まり感がある時に使われる

・大建中湯(だいけんちゅうとう)
→胃腸が弱い人向けの薬で、虚弱気味な人に最適。漢方薬に敏感に反応してしまう人にも

更年期の下痢にはどう対処したらいい?

更年期 下痢

下痢をしている時は、とにかく胃腸を休ませてあげることが大切です。食欲がないのに「栄養を摂ろう」と無理をして食べることは逆効果です。

消化の悪い食べ物を控え、できるだけ胃の負担を減らしてあげましょう。ただし水分補給は忘れずに。温かい飲み物をゆっくり飲むように心がけて。

腸の働きを整える働きのあるツボ「天枢」(てんすう)も効果的です。

更年期 下痢

「天枢」
→おヘソの両脇から、指3本分外側にあるツボ
→胃腸の働きを整える効果が

下痢気味のときや胃の不調を感じるとき、息を吐きながらゆっくり「天枢」のツボを指で押してあげましょう。

便秘も下痢も、体からのメッセージ

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更年期になると腸も年をとり、消化吸収の働きも弱くなります。さらに自律神経の乱れも加わり、自然な便通がなかなか得られなくなることもあります。

更年期の便秘・下痢の原因は?
・エストロゲンの減少により副交感神経の働きが衰え、胃腸の働きが落ちるため
・腸の水分量が不足するため
・便を出す筋力や、胃腸の働きそのものが低下するため

更年期の便秘の解消方法
・食生活の改善を
・適度な運動と、腹筋の強化を
・必要に応じて、便秘に効果的な漢方薬も

下痢を緩和する方法は
・消化のよい食べ物を摂り、胃腸を休ませる
・胃腸の働きを整えるツボ「天枢」を

適度な運動をしたり、腸のマッサージをすることも効果的ですが、一番大切なのはやはり「何を食べるか」です。

便秘気味のときは、食物繊維が多い食べ物、腸にうるおいを与える食べ物を。下痢気味のときは、温かく消化のよいものを。

下痢も便秘もアナタの体が発するサインなのです。私たちが食べたものを毎日黙々と消化してくれる胃腸を、意識して労ってあげるようにしましょう。
 

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執筆者:さつき


2017/06/30 更年期の便秘・下痢を解消するには?原因と対策方法、漢方薬まとめ はコメントを受け付けていません。 更年期の症状