更年期の高血圧を治療するには?血圧を下げる生活習慣のヒント3つ

更年期 高血圧

「更年期の高血圧‥どう対処する?血圧を下げる方法は?」

血圧は年齢とともに高くなる傾向があるため、更年期に高血圧になる方は少なくありません。30代中頃まで「低血圧」と言われていた方が、更年期に突然「高血圧」と診断されることもあります。

更年期の高血圧は、頭痛やめまい、耳鳴りや吐き気などの症状をともなうこともあります。高血圧はそのまま放置せず、早めに対処したいものですね。

・更年期に高血圧になる原因は?
・高血圧を治療するには?
・更年期の高血圧を改善する漢方薬は?

更年期の高血圧は「糖尿病」や「動脈硬化」など、重大な病気の引き金をひくこともあります。血圧を下げるセルフケア方法や漢方薬などについて、まとめてみました。

更年期に高血圧になる原因は?

更年期 高血圧 原因

若い頃には血圧が正常だった方も、低血圧気味だった方も、更年期をさかいに高血圧になることが多くあります。

それでは、なぜ更年期世代は高血圧になりやすいのでしょうか。

<更年期の高血圧の原因は>

・更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」が減少する
→血圧をコントロールする「自律神経」が乱れがちになる
→血圧にも影響があらわれ、高血圧になる傾向が

更年期になると女性ホルモンの分泌が減るため、体中の機能をコントロールしている「自律神経」が乱れがちになります。
そのため血圧がうまく調整されず「高血圧になりやすくなる」と言われています。

また更年期の高血圧は、運動不足やストレス、イライラなどが原因となって引き起こされることもあります。

「更年期なんて、まだ先のこと」
「朝なかなか起きれないから、きっと低血圧なはず」

長い間「低血圧」だった方や、朝起きるのが苦手な方は「自分は高血圧ではない」と思い込みがちですが、「実際に血圧を測ってみたら、高血圧だった‥」という事もよくあります。朝起きれない方が、必ずしも低血圧だとは限らないのです。

更年期の高血圧を見逃さないためにも、40歳をすぎたら血圧を定期的に測るようにしましょう。

更年期の高血圧にともなう症状は

更年期 高血圧 症状

高血圧には「自覚症状」がほとんどないため、血圧の高い・低いを自覚するのはなかなか難しいことです。

ただ更年期の高血圧にともなって、以下のような症状が見られることがあります。

<更年期の高血圧にともなう症状>

・頭痛、耳鳴り
・動悸
・ほてり
・めまい、ふらつき
・吐き気
・手足のしびれ

このような症状がみられる場合は、高血圧の疑いがあるため、まずは実際に血圧を測ってみましょう。

一般的に「130/85mmHg以上の血圧が続くと、動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病のリスクが高まる」と言われています。

<高血圧症の診断基準>

収縮期血圧が140mmHg以上、または拡張期血圧が90mmHg以上の場合を高血圧と診断します。

・引用元:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp (厚生労働省e-ヘルスネット)

「血圧が上140以上、下90以上」という数値が、高血圧の診断基準となります。

数値を見て「血圧が高い」と判断したらそのまま放置せず、早めに病院を受診するよう検討しましょう。更年期の高血圧は、早期発見・早期治療することが大切です。

更年期の高血圧!治療方法と対策方法3つ

更年期 高血圧 治療

高血圧の治療は「薬物療法」と「生活習慣の改善」によって行われます。また薬物療法を行う場合は、血圧を下げる薬「降圧剤」などが処方されます。

薬物による治療が必要かどうかは「高血圧の度合い」「他に病気がないか」「生活習慣で改善が期待できるか」などが考慮されます。

できれば降圧剤などの薬に頼らず、生活習慣の改善で血圧をコントロールしたいものですね。それでは生活習慣を改善して更年期の高血圧をケアするには、普段からどんなことを心がけたらいいのでしょうか。

1)食生活の改善を

更年期の高血圧を予防するには、普段の食事の改善が効果的です。まずは出来るだけ「塩分」を控えるよう心がけて。
日本高血圧学会では「1日あたりの塩分摂取量の目安は、6g未満」と定めています。

塩分摂取量を抑えるためには、しょうゆやソースなどの調味料を控えめにして、薄味な食事に慣れるようにしましょう。ラーメンなどの麺類の汁は、全部飲まずに残して。

また「カリウム」を摂取すると、塩分が体外に排出されやすくなると言われます。

<カリウムを多く含む食材>

・野菜類・・里芋、にら、にんにく、モロヘイヤなど
・豆類・・・大豆、きな粉、あずき、納豆など
・海藻類・・こんぶ、わかめ、ひじき、あおさ など
・魚介類・・するめ、干しエビ、わかさぎなど

更年期の高血圧と肥満は深い関わりがあり、目安として「体重が3㎏増えると血圧が上昇する」と言われています。

塩分を減らすだけでなく「食べ過ぎ」にも気をつけ、間食・夜食の習慣があるならこの機会に見直すようにしましょう。

2)有酸素運動をする

更年期 高血圧 治療

適度な有酸素運動をすることで「高血圧の原因となるコレステロールや中性脂肪を下げる効果が期待できる」と言われています。

また運動でカロリーを消費すれば、更年期の高血圧だけでなく、肥満や更年期障害の予防にも役立ちます。

<更年期の高血圧を予防する運動のポイント>

・ウォーキングなどの有酸素運動が効果的
・週に3回以上、運動をする
・軽く息が上がる程度の運動を
・長期間、習慣的に続けるようにする

ハードな運動をたまにするよりも、軽い運動を毎日続けるほうがベター。高血圧や更年期障害の予防に効果的です。

3)まずは禁煙・飲酒はほどほどに

更年期 高血圧 治療

1本タバコを吸うだけで、血圧がおよそ10~20mmHgほど上がると言われます。またタバコを吸うと血圧が上昇するだけでなく、心筋梗塞や脳卒中などのリスクも高まります。

高血圧の方は、できるだけ減煙・禁煙を。
自力でタバコを止めるのが難しい場合は、禁煙外来などに相談するのもいいでしょう。

またアルコールを継続的に摂取すると、血圧が上昇すると言われます。適度な飲酒はストレス解消に効果的ですが、飲みすぎはNG!更年期世代の飲酒はほどほどに。

なかでもお酒を飲むと顔が赤くなるタイプの人は、アルコールを代謝する能力が弱い傾向があるため、飲酒することで一気に血圧が上がる恐れがあります。

高血圧に効能がある漢方薬は?

漢方医学では高血圧の原因を「血於(けつお)」(=血液の汚れ・血行障害)と考えます。また「肝」「腎」の働きが落ちると、高血圧を引き起こすとも言われています。

<高血圧に処方される漢方薬の一例>

「柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)」
→動悸や不眠、イライラなどを感じる方に。体力が中程度に体力がある方に向く。

「大柴胡湯(だいさいことう)」
→頭痛や肩こり、のぼせや便秘などの症状がある時に。体力があり、体格がよい方に向く。

「釣藤散(ちょうとうさん)」
→めまいや耳鳴り、頭痛に悩まされている方に。高血圧・神経症・慢性頭痛などの症状をケア。

更年期の高血圧をケアするために漢方薬を服用する場合は、医師に相談の上、最適な漢方薬を処方してもらうようにしましょう。

更年期、毎日コツコツ「体にいいこと」を

更年期 高血圧

更年期の血圧は変動しやすく不安定で、ストレスなどの影響を受けやすいと言われています。イライラしたりストレスを感じた時、あるいはホットフラッシュなどの症状がある時に血圧を測ると、ひどく高血圧だったりすることも。

更年期は何かとストレスを感じることの多い時期。つい興奮したりイライラが爆発しそうになったら、まずは大きく深呼吸をして気持ちを落ち着けて。

食事の改善、適度な運動、ほどほどの飲酒と禁煙。血圧を下げるために出来ることはたくさんあります。健やかな毎日のために、コツコツと「体にいいこと」を続けていきましょう。

執筆者:さつき


2017/08/23 更年期の高血圧を治療するには?血圧を下げる生活習慣のヒント3つ はコメントを受け付けていません。 更年期の症状