更年期のおりもの│おりものの量や色が変わる原因と「臭い対策」3つ

更年期 おりもの

「更年期、オリモノの様子が以前と違う‥」

更年期になって「以前よりおりものの量が多い」「少し臭い」「水っぽいおりものが出る」などということはありませんか?

おりものの量が増えたり匂いが気になると「何かの病気かも」と不安になりますが、更年期のおりものに変化があるのは、珍しいことではありません。

それではなぜ更年期のおりものには、以前と違う変化がみられるようになるのでしょうか。

・更年期のおりもの、量や色が変わるのはなぜ?
・血が混じるおりもの、水っぽいおりものが出る時は?
・おりものの「臭い」が気になる時の対処法は?

ホルモンバランスが不安定になりがちな更年期は、おりものにも変化があらわれる時期。更年期のおりものの変化や、匂い対策などについて、まとめてみました。

更年期、おりものが多いのはなぜ?

更年期 おりもの 多い

おりものとは、膣や子宮内膜などから出る分泌物のこと。「下着が汚れるからイヤ」というイメージがありますが、おりものはデリケートゾーンを守る大切な役目を果たしています。

<おりものの役割>
・膣・子宮に雑菌が侵入することを防ぐ
・自浄作用があり、膣内で雑菌が繁殖するのを防ぐ
・排卵期に、受精を助ける働きをする

 

<一般的なおりものとは>
・色‥‥透明、もしくは乳白色
・匂い‥無臭、もしくは少し酸味がある匂い
・量‥‥生理前や排卵期に分泌量が多い

おりものの量や色・粘度などは、生理周期や「女性ホルモンの分泌量」によって変化します。一般的に、女性ホルモンが活発に分泌される20代の期間に、おりものの量もピークを迎えます。

しかし女性ホルモンの分泌が減る更年期に、おりものの量が増えることもあります。量が多いだけでなく、色が変化したり、臭いが気になるようになることもあります。

<更年期、おりものが多いのはなぜ?>

・更年期に女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が減る
→「エストロゲン」には、膣内の自浄効果がある
→減少した「エストロゲン」の替りに、おりものが膣内を保護しようと働き、おりものが多く出る

 

<臭いような匂いがするのはなぜ?>

・更年期に女性ホルモンの分泌が減少する
→膣内の自浄効果が弱まり、雑菌が侵入しやすくなる
→雑菌が原因となって、おりものに臭いような匂いが発生する

膣内に雑菌が増えて炎症を起こすと「膣炎」になることもあります。デリケートゾーンに違和感を覚えたら、よく様子を観察しましょう。

一般的におりものの量は、閉経に近づくと減少し、閉経後にはほとんど出なくなります。もし閉経後におりものが増えたら「膣炎」などのトラブルを起こしている可能性があります。

おりものに血が混じる場合は

生理直後や排卵期は、おりものに血が混じる場合があります。排卵期のおりものに血が混じることは「中間期出血」とよばれます。

また更年期になると膣内の粘膜が薄くなり、出血しやすくなります。そのため生理以外のタイミングで出血する「不正出血」が起きやすく、おりものに血液が混じることがあります。

もしおりものに赤い血が混じるだけでなく、悪臭がしたり痛みがある場合は注意が必要です。子宮の病気のサインである可能性もあります。

水っぽいおりものが出る場合は

水っぽいおりものは医学用語で「水様帯下」(すいようたいげ)と呼ばれます。もし更年期に水っぽいおりもの大量に出る場合、何か子宮の病気が潜んでいる恐れがあります。

薄い黄色をした水っぽいおりものが多く出る場合は「子宮筋腫」の疑いがあります。水っぽいおりものが多いだけでなく、重い月経痛や不正出血がみられる場合は要注意。

また水っぽいおりものが大量に出て、不正出血や下腹部痛がみられる場合、子宮頸がんや卵管がんの恐れがあります。心配な症状がある際は、早めに婦人科の受診を。

更年期によるものではないおりものの変化

更年期になると次第に女性ホルモンの分泌量が減るため、おりものの量・匂いなどに変化が見られるようになります。

しかし「陰部にかゆみがある」「黄色いおりものが出る」などという場合、その変化は更年期によるものではない場合もあります。

それでは年齢にかかわらず発病する可能性があり、おりものに変化があらわれる病気には、どのようなものがあるのでしょうか

 

・カンジダ膣炎

「カンジダ」という真菌によって引き起こされる膣炎。更年期女性だけでなく、若い年代の方にもみられます。

・ボロボロとした白いおりものが出る
・外陰部、膣の入り口付近が赤く炎症を起こしている
・強いかゆみをともなう

女性ホルモン「エストロゲン」が増えている場合や、抗生物質を多く服用したあとなどに発病しやすくなります。「抗カンジダ膣錠」を膣の中に入れるなどの治療が行われます。

 

・トリコモナス膣炎

「トリコモナス」という原虫が感染することで引き起こされる膣の炎症です。トリコモナスに感染すると、卵白のようなおりものが出ます。

・白い泡沫状のおりものが出る
・外陰部に痒みを感じる
・強い悪臭がある

トリコモナスは、性交により感染します。そのため夫婦のどちらかが感染した場合、夫婦ともども治療する必要があります。

いつもと明らかに様子が違うおりものは、体が発する「何かのトラブルが起きている」というサインであることが多くあります。

「病院に行くのも恥ずかしい」と受診をためらわず、早めに婦人科を訪れましょう。そのまま放置しておくと、症状を悪化させてしまう可能性もあります。

更年期、おりものの臭いの対策法3つ

更年期 オリモノ 臭い

「更年期のオリモノ、臭いが気になる‥どう対策すればいい?」

それでは更年期のおりものの「臭い」が気になる時は、どのような対策方法が考えられるのでしょうか。おりものの臭いを緩和するための「セルフケア方法」3つをご紹介しましょう。

1)清潔を心がける

更年期のおりものの臭いは、雑菌が増えることで発生します。そのため、デリケートゾーンの清潔を保つことは大事です。おりものが多い時はこまめに下着を替えたり、入浴の際に陰部をていねいに洗うようにしましょう。

ただし、デリケートゾーンの洗いすぎには注意が必要です。洗いすぎると膣や子宮を守る働きのある「常在菌」が減少して、かえって雑菌が繁殖しやすくなってしまいます。

デリケートゾーンに適度なうるおいは必要です。膣内にまで石鹸を使って「常在菌」を洗い流してしまわないように気をつけましょう。

2)通気性のよい下着をつける

更年期 オリモノ 臭い

おりものの臭いをケアするためには、通気性のよい下着を選ぶようにしましょう。下着内がムレると雑菌が増えやすくなり、おりものの臭いやかゆみの原因になります。

下着の素材は、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維よりも、コットンやシルクなどの天然素材がおすすめ。通気性がよく、肌が弱い方でも安心です。

また普段から、スキニーパンツやきついストッキングなどは避け、ゆったりとしたスカートなど通気性のよい衣服を選ぶようにしましょう。

3)布ナプキン、布ライナーもおすすめ

更年期 オリモノ 臭い

更年期のおりもの対策に、市販の「おりものシート」を使用する方も少なくありません。でも使い捨ての「おりものシート」は通気性が悪く、ムレて痒くなったり、かぶれたりすることもあります。

おりもの対策におすすめなのは、洗って何度も使える「布ナプキン」あるいは「布ライナー」です。布なので通気性がよく、デリケートゾーンもさらさらとして快適です。

更年期は生理が長引き、出血が続くこともありますね。そんな時にも布ナプキンや布ライナーはお役立ち。長時間つけていてもかぶれず、臭いも気になりません。

更年期 オリモノ 臭い

 

心身の疲労は、その日のうちにリセット!

更年期 おりもの

更年期のおりものの変化や、おりものの臭い対策などについて、まとめてみました。

<更年期のおりものが多くなる理由>
・膣内の自浄効果がある女性ホルモン「エストロゲン」の減少にかわり、おりもので膣内を保護しようとする働きのため

<おりものが臭いがちになる原因>
・加齢にともなう女性ホルモンの減少から、膣内の自浄効果が弱まり、雑菌が繁殖しやすくなるため

<更年期のおりもの対策>
・清潔を心がけ、洗いすぎないようにする
・通気性のよい下着を身につける
・天然素材の布ライナーを使用する

ストレスや睡眠不足がたまると、体の「免疫力」が弱まります。免疫力が低下すると、風邪をひきやすくなったり、膣炎をおこしやすくなったり‥。

更年期は疲れやストレスがたまりやすい時期。
できるだけ1日ごとに、心身の疲労がリセットできるよう心がけましょう。

「早寝早起きをする」「適度な運動の習慣をつける」など生活習慣を改善すれば、おりものトラブルも更年期の不調も、次第に緩和されていくはずです。

執筆者:さつき


2017/11/28 更年期のおりもの│おりものの量や色が変わる原因と「臭い対策」3つ はコメントを受け付けていません。 更年期の症状