更年期障害の治療法は?病院で行う治療方法や費用、治療薬を教えて!

更年期 治療

「更年期の不調‥早めに病院で治療する方がいい?」

さまざまな心身の不調を覚えるようになる更年期。ほてりや発汗、のぼせなど「体の症状」もあれば、イライラやうつ状態など「心の症状」に悩まされることもあります。

病院で更年期障害の治療を始めたくても「何科に行くべき?」「どんな治療をするの?」「どれくらい費用がかかるの?」などが分からないと、受診をためらってしまいますね。

・病院ではどんな更年期障害の治療が行われるの?
・治療に使う薬は?漢方薬も使うの?
・更年期障害を治療するには、どれくらい治療費がかかる?

更年期の不調は、セルフケアで緩和する場合もありますが、早めに病院に訪れた方がいい場合もあります。更年期障害の治療方法や処方される薬などについて、まとめてみました。

更年期障害を病院で治療する方法は?

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急に汗が出て止まらなくなったり、めまいやのぼせがしたり‥更年期障害の症状は個人差が大きく、さまざまな形であらわれます。

頭痛や不眠などの症状に悩まされたり、イライラしたりうつ状態になったり。だるくて何もする気になれないこともあります。

軽い更年期障害の場合、生活習慣の改善で良くなることもありますが、重い症状を抱えている場合は、早めに医療機関の受診を。不調の背後に何か重大な病気が潜んでいる可能性もあります。

<病院は何科を受診したらいいの?>

・のぼせ・ほてりなど身体的な症状が気になる
・生理が不規則、不正出血がある
・すでに閉経している
→「婦人科」の受診を

婦人科では、更年期に減少する女性ホルモンを補う治療法「ホルモン補充療法(HRT)」や漢方薬の服用による治療が行われます。

 

・抑うつ状態が続き、何をしても楽しくない
・イライラしたりなど、感情がコントロールできない
・以前、うつ病にかかったことがある
→「精神科」の受診を

精神科では、抗うつ剤を用いる「薬物治療」や、カウンセリングなどの「精神療法」などが行われます。

それでは、更年期障害の症状を緩和する治療方法について、詳しく見てみましょう。

婦人科で行われる更年期障害の治療法

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婦人科で行われる更年期障害の治療は、主に「ホルモン補充療法」や、漢方薬などの薬物療法で行われます。

特に気になる不調があれば、ホルモン補充療法とあわせて、その症状を緩和する薬が処方されます。不眠には「睡眠導入剤」、不安感が強い場合は「安定剤」などが処方されます。

ホルモン補充療法とは

ホルモン補充療法(HRT=Hormone Replaceent Therapy)とは、更年期に分泌が低下する「女性ホルモン」を補う治療方法。

ごく少量(低用量ピルの1/6程度)の女性ホルモンを補うことで、発汗やホットフラッシュ、不安感や疲労感の症状が緩和されます。

ただホルモン補充療法は、治療を止めると効果がなくなるので、継続して行う必要があります。

<ホルモン補充療法の種類>
→女性ホルモンを補う方法として、飲むタイプ、貼るタイプ、塗るタイプの薬があります。

・飲むタイプの薬
女性ホルモンには「エストロゲン」「プロゲステロン」の2種類があります。錠剤の飲み薬にも「エストロゲン」だけの薬、「プロゲステロン」だけの薬、「エストロゲン」「プロゲステロン」両方が配合された薬があります。

・貼るタイプの薬
女性ホルモンが含まれるパッチを下腹部などに貼り、皮膚から直接、女性ホルモンを吸収されるようにします。1週間に数回、貼り替える必要があります。

・塗るタイプの薬
女性ホルモンが含まれる塗り薬(ジェル)を肌に塗り、皮膚から女性ホルモンを取込みます。貼るタイプよりも量の調節がしやすく、肌に負担がかからないと言われます。

 

<治療にかかる費用の目安>

診察料・処方料・薬代あわせて
1月あたり2000円程度

※自己負担3割で、健康保険がきく薬を使用した場合

保険がきかない自費の薬だと、月あたり2000~4000円ほど。使用するホルモンの量・種類には個人差があるので、かかる費用も変わります。

漢方薬による治療法について

更年期 治療法

漢方薬は全身の血液・水分などのめぐりを促し、体全体のバランスを整える働きがあります。

そのため漢方薬による薬物治療は、食欲不振やめまい、耳鳴りなど、原因がハッキリしない「不定愁訴」に効果を発揮します。

<更年期障害によく処方される漢方薬の一例>

・加味逍遥散(かみしょうようさん)
・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)
・抑肝散(よくかんさん)など

 

<漢方薬の種類>
漢方薬には、煮出して作るタイプもあれば、手軽に飲める顆粒剤もあります。

・煎じ生薬
鍋などでコトコトと煮出して作るタイプの漢方薬

・顆粒剤
ぬるま湯に溶かすだけで飲めるパウダータイプの漢方薬

 

<治療にかかる費用の目安>

診察料・処方料・薬代あわせて
1月あたり3000円程度~

※自己負担額が3割で、健康保険がきく薬を使用した場合
※漢方薬は生薬を使うため、薬によって価格が大きく変わります。

漢方薬の効き目は、ホルモン補充療法に比べて穏やか。また「イライラする」「ユウウツになる」など更年期特有の心の不調には、漢方が効果的だとも言われます。

精神科で行われる更年期障害の治療方法

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更年期にあらわれる主な不調が「うつ症状」などの場合、あるいは婦人科で治療をしても症状が改善しなかった場合、精神科で治療が行われます。

精神科での治療は、服薬による「薬物治療」と「精神療法」の両方が並行して行われます。精神科を受診すると、まず問診が行われ、必要なら血液検査が行われます。

<うつ状態に処方される抗うつ剤の一例>

・SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
・SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
・三環系抗うつ薬 など

 

<治療にかかる費用の目安>

診察料・処方料・薬代あわせて
3000円~が目安

※自己負担額3割で、健康保険がきく薬を使用した場合
※カウンセリングを受ける場合、別途料金が必要なことも

抗うつ薬の副作用として、胃腸障害、食欲不振、頭痛、便秘などの副作用があらわれることがあります。副作用が辛い場合は、医師に相談して薬の料や種類を調節してもらいましょう。

また不安感が強い場合は「抗不安薬」、不眠の場合は「睡眠薬」が処方されることもあります。

「プラセンタ注射」による治療も

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更年期障害の不調を「プラセンタ注射で治療する」という治し方もあります。

プラセンタとは、哺乳類の「胎盤」のこと。妊娠中、胎児に必要な栄養を運ぶために必要な器官です。プラセンタに含まれる「成長因子」や「栄養成分」に、体内のバランスを調整する働きがあると言われます。

プラセンタ注射によって、更年期障害のホットフラッシュやめまい、不眠やうつ状態が緩和されると言われています。

<プラセンタ注射は、どこで出来るの?>

「プラセンタ注射」の取扱いのある病院で、治療を受けることができます。週に数回、通院する必要があり、3ヶ月以上継続して行います。

 

<プラセンタ注射の費用は?>

1回あたりの目安
2000円程度

更年期障害の緩和のために一度でもプラセンタ注射を受けると、献血をすることができなくなるため、その点では注意が必要です。

またプラセンタを配合したサプリメントにも、プラセンタ注射と同様の効果が期待できると言われています。手軽に試せるサプリは通院の必要もないため、更年期女性の人気を集めています。

また更年期の緩和に「プラセンタ」サプリも効果的ですが、更年期の不調を和らげる成分「高麗人参」「エクオール」などを配合したサプリも有効です。

アナタの症状・体質にあった治療を

更年期 治療

更年期障害の治療方法はさまざま。病院を訪れてホルモン補充療法を受けたり、漢方薬を服用したり。病院に通う際は、何度も通院することも考えて、通いやすい病院を選ぶといいでしょう。

<更年期障害を病院で治療するなら>

・婦人科での治療
→ホルモン補充療法
→漢方薬

・精神科での治療
→薬物療法、精神療法

・プラセンタ注射による治療 など

更年期の不定愁訴を和らげるためには、プラセンタ注射やプラセンタサプリ、「エクオール」を配合したサプリメントも効果的だと言われます。

重い更年期障害の場合は早めの受診が必要ですが、程度が軽い場合はセルフケアとサプリで対処できるかもしれません。

大切なのは、不調をそのままにして「ガマン」を続けないこと!
自分のカラダと気持ちの様子を見て、できることから始めていきましょう。

執筆者:さつき


2017/09/30 更年期障害の治療法は?病院で行う治療方法や費用、治療薬を教えて! はコメントを受け付けていません。 更年期の対処法