更年期の検査について│検査方法や費用、婦人科の受診の流れは?

更年期 検査

「更年期の不調、原因を調べたい‥病院ではどんな検査をするの?」

病院で更年期の不調を治療するためには、問診やさまざまな検査が必要になるのですが、具体的にどんな検査が行われるのでしょうか。

検査方法や検査の項目、どれくらいの費用がかかるのかなども気になりますね。

・更年期の不調を治療する前に必要な検査は?
・血液検査をすると何が分かるの?
・検査で得られる数値の見方・目安は?

更年期の不調をケアするために。治療前に必要な検査内容や、婦人科を受診する流れなどについて、ご紹介しましょう。

更年期の不調を治療する前に‥どんな検査をするの?

更年期 検査

めまいや頭痛、ホットフラッシュやのぼせなどの症状があると「この不調は更年期によるものなのかどうか」が気になりますね。

何科を受診するか迷うかもしれませんが、更年期特有の症状が見られるなら、まず「婦人科」で検査を受けるようにしましょう。かかりつけの婦人科がなければ内科、あるいは更年期外来へ。

それでは、婦人科などを受診する流れと、行われる検査について、詳しく見てみましょう。

1)問診

婦人科を受診すると、まず医師による問診が行われます。医師に適切に今の自分の状況が伝えられるように、事前に具体的な症状や、伝えたいことをメモしておきましょう。

<問診時、医師に伝えたい事項>

・今、困っている症状
・症状が始まった時期

・最後の生理はいつか
(生理の様子は/生理周期は何日か/規則的かどうか)
・閉経している場合、その時期はいつか

・持病の有無
・現在の生活習慣
・服用している薬の有無 など

「最後の生理がいつだったのか」などは必ず質問されることなので、答えられるようにしておきましょう。

基礎体温表をつけているなら、忘れずに持参を。
基礎体温表は、ホルモン状況を知る手助けになります。また他の病院の検査結果があるなら、参考のために持って行きましょう。

・更年期の基礎体温表について
>更年期の基礎体温グラフの見方は?高体温・低体温が続くのはナゼ?

更年期 検査 婦人科
画像引用:http://www.hap-fw.org/womenshelth/meno_03.html

問診とあわせて、上記のような「更年期度(更年期指数SMI)チェック」が行われることもあります。

更年期指数(SMI)とは、更年期にあらわれる症状の重症度を検査するチェックリストです。更年期指数(SMI)で合計点が高いほど、症状が重いと診断されます。

2)内診・身体測定

いま抱えている不調が更年期によるものかどうかを調べるためには、身体測定や内診など、以下のような検査が行われます。

<更年期障害の検査項目>

・身体測定
身長、体重、腹囲、体温、血圧などを測ります

 

・子宮の検査
子宮、膣、卵巣の状態を調べるため、内診や超音波検査をします。必要に応じて、子宮がんの細胞診を行います。子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵巣がん、子宮頸がん、子宮体がん、陰部の炎症や感染症の発見に役立ちます。

 

・乳房の検査
乳房の状態を調べるために、触診をします。乳房にしこりなどがないかチェックします。必要に応じてマンモグラフィー検査を行います。乳がんなどの発見に役立ちます。

 

・骨密度測定
更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が低下するため、骨量が減りやすくなります。骨粗しょう症の発見のために、骨量・骨密度検査なども行われます。

骨粗鬆症の骨密度の測定方法としては、超音波法、MD法、QCT法、DEXA法などがあります。

3)血液検査

不調の原因が更年期によるものなのかどうかは、血液検査で「女性ホルモン値」を測定してみないと分かりません。採血して血液検査を行い、血中ホルモン濃度などを測ります。

血液検査では、一般的な血液検査の項目に加えて、女性ホルモン「エストロゲン」の血中濃度などを調べます。

女性ホルモン値とあわせて、貧血ではないか、甲状腺機能に問題はないかどうか等も調べます。血液検査で調べる項目は、以下の通り。

<ホルモン値>

・血中エストラジオール(E2)濃度
→エストラジオールとは「エストロゲン」主要成分のこと。この値によって、卵巣機能の状態などが分かります。

・治療を始める目安となるE2の数値
→30~50pg/ml未満

 

・卵胞刺激ホルモン(FSH)濃度
→卵胞刺激ホルモン濃度が標準値より高い場合、更年期障害の可能性が考えられます。

・治療を始める目安となるFHSの数値
→30mIU/ml以上

 

<貧血>

・ヘモグロビン濃度
→更年期女性によく見られる貧血は、月経過多が原因の「鉄欠乏性貧血」。鉄欠乏性貧血が悪化すると、疲れやすい、だるいなどの症状が見られます。

・貧血と診断される数値の目安
→ヘモグロビン濃度 12g/dl未満

 

<甲状腺機能>

・甲状腺刺激ホルモン(TSH)濃度
→甲状腺の機能が低下すると、疲れやすい、元気がでない、集中力が低下するなどの症状が見られます。重症になると、抑うつ状態になることも。

・軽度の甲状腺機能低下症
→TSH 50~99U/ml

・重症の甲状腺機能低下症
→TSH 100U/ml以上

血液検査の結果をみて、不調の原因が更年期によるものと診断された場合、治療という次のステップに進みます。

更年期の症状を緩和するために、婦人科では「ホルモン補充療法(HRT)」や「漢方薬」などの薬物療法が行われます。

<ホルモン補充療法(HRT)とは>

年齢とともに分泌が低下する「女性ホルモン」を補う治療法。飲み薬や貼り薬で体内に女性ホルモンを取り込み、気になる症状を改善します。

 

<漢方薬による治療とは>

漢方薬には体内の循環を活性化させ、バランスを整える働きがあります。漢方薬による治療は、ホルモン薬を使うことに抵抗がある方に多く選ばれています。

婦人科では更年期の不調をケアするために、漢方薬が処方されたり、ホルモン補充療法が行われたりしますが、「抑うつ状態」など精神的な症状が強い場合、精神科での治療が行われます。

精神科では薬物治療とあわせて、カウンセリングなどが行われます。

・更年期の治療について詳しく
>更年期の治療方法って?更年期障害の治療法や費用、治療薬を教えて!

検査費用について│更年期の検査の料金は?

更年期 検査 費用

ホルモン補充療法や漢方薬の処方など、更年期の不調の治療を始める前に必要になる検査には、一体どれくらいの料金がかかるのでしょうか。

受診する病院によって検査にかかる費用は変わりますが、目安として5000円ほどの料金がかかると考えておいていいでしょう。

大部分の更年期の検査は保険が効くので、検査に高額な費用がかかることは少ないのですが、検査前に料金を問い合わせておくと安心です。

自分のカラダを知ろう、対処しよう

更年期 検査

更年期の不調をケアする治療を行う前に、必要になる検査項目などについて見てきました。

更年期障害を治療する前に行われる検査

・身体測定
・血液検査
・子宮の検査
・乳房の検査
・骨密度測定

血液検査で調べる項目

・血中エストラジオール濃度(E2)
・卵胞刺激ホルモン濃度(FSH)
・ヘモグロビン濃度(Hb)
・甲状腺刺激ホルモン濃度(TSH) など

更年期の辛い症状の背後には、思いもよらない病気が隠れている可能性もあります。

不調を覚えたらそのまま放置せず、病院での検査を検討してみましょう。
検査で不調の原因が明らかになれば、前向きに対処することもできますね。

一生付き合う自分の体。今のカラダの状況を把握して、適切なケアを心がけましょう。

執筆者:さつき


2017/10/12 更年期の検査について│検査方法や費用、婦人科の受診の流れは? はコメントを受け付けていません。 更年期の対処法