更年期‥いつも「暑い」のはなぜ?暑がりになる原因と対処法

更年期 暑い

「更年期、いつも暑い感じがして、汗が止まらない‥」

更年期になって「暑い季節でもないのに、とにかく暑い」ということはありませんか?

体全体が急にカッと熱くなったり、上半身や手足だけが部分的に熱くなったり、汗が大量に出たり‥。夜寝ている間に急に暑くなって、なかなか眠れないというケースもあります。

それでは、どうして更年期になると急に「暑がり」になるのでしょうか。

・更年期、急に暑い感じがするのは、なぜ?
・とにかく暑い時の「対処法」は?
・更年期の暑さ・ほてりに効果的な漢方薬は?

更年期になって「いつも暑い」「汗が止まらない」というアナタに。急に体が熱くなる原因や、暑い時の対処法などをご紹介しましょう。

更年期‥とにかく暑いのは、なぜ?

更年期 暑い なぜ

「暑い季節でもないのに体が熱くなって、大量に発汗する」というのは、更年期によくあらわれる不調のひとつで「ホットフラッシュ」と呼ばれます。

「ホットフラッシュ」の主な症状は「のぼせ」「ほてり」「発汗」など。はげしい動悸を感じることもあります。

<のぼせ・ほてりの他に見られる症状>

・部分的に暑さを感じる
→上半身、手足や首、手のひらや足の裏、ふくらはぎなどが熱い

・夜中、急に暑くなる
→就寝時に突然暑くなって汗をかき、寝れない

・「暑い」「寒い」という感覚がおかしくなる
→上半身は暑いのに、下半身は冷える「冷えのぼせ」という状態になることも

暑い季節でもないのに急に体が熱くなって、汗が止まらなくなると困りますね。大量に発汗した時のために着替えも必要ですし、こまめに化粧も直さなくてはいけません。

それではなぜ、急に暑い感じがしたり、のぼせや体のほてりを感じるようになるのでしょうか。

<更年期、急に暑くなる原因は>

・更年期になると女性ホルモンがアンバランスになる
→自律神経の機能がうまく働かなくなる
→血管系の神経も不調になり、寒い季節でも暑い季節のように身体がのぼせてしまう

「ホットフラッシュ」は典型的な更年期の不調のひとつ。
婦人科を受診して、治療することもできます。更年期のホットフラッシュには、「ホルモン補充療法(HRT)」「漢方療法」などの治療が行われます。

また「暑い状態が続く」「大量に発汗する」などの症状の背後には、高血圧や甲状腺の病気が隠れている可能性もあります。

のぼせ・ほてりと同時に、動悸・手足のしびれなどの症状がみられる場合、早めに医療機関を受診するようにしましょう。

・更年期の不調、病院での治療法について
>更年期の治療方法って?更年期の不調の治療法や費用、治療薬について

更年期「暑いとき」の対策方法は

更年期 暑い 対策

それでは、急にホットフラッシュが起きたときのために、何を心がけ、どのような「暑さ対策」をすればいいのでしょうか。

<更年期のホットフラッシュ対策>

・熱くなりそうな時は、水を少し飲んで体温を下げる
・保冷剤や濡れタオルなどで、首まわりを冷やす
・暑い時はすぐ脱げるような服装をする

そのほか適度な有酸素運動をすることや、ストレスを溜めないことなども、更年期の不調緩和に役立ちます。できればカフェインやアルコール、煙草なども控えて。更年期の不調をケアするサプリも効果的です。

またホットフラッシュは「自律神経の乱れ」によって引き起こされるため、自律神経を整えることも大切です。

「最近、暑がりかも」と思ったら「自律訓練法」を!

更年期 暑がり

自律神経の乱れによって引き起こされる「ホットフラッシュ」。体がほてり、暑がりになってしまうのは、一種の「自律神経失調症」と言えます。

ホットフラッシュを緩和するためには、自律神経を整えることが効果的です。自律神経が整うと、体温の調節機能も正しく働くようになり、更年期の不快な症状が和らぐこともあります。

<自律神経を整えるためには>

・規則正しい生活をする
・適度に体を動かす
・腹式呼吸をする
・しっかりと睡眠をとる
・早寝早起きする

また自律神経を整える「自律訓練法」を試してみるのもよいでしょう。
薬物療法ほどの劇的な効果は期待できませんが、自律訓練法によってある程度、暑がりが緩和されるかもしれません。

<自律訓練法>

・静かに落ち着ける場所で、椅子に座るか仰向けに寝る姿勢で目を閉じ、次の7項目を唱え、そのような状態になるように気持ちを向ける。

1)気持ちがとても落ち着いている
2)手足が重い
3)手足が温かい
4)心臓が静かに打っている
5)呼吸が楽になっている
6)お腹が温かい
7)額が涼しい

・終了のための消去動作を行う。

1)手足が軽い
2)手足の温かさがひいてくる
3)お腹の温かさがひいてくる
4)額の涼しさがひいてくる
5)気持ちがとても落ち着いている

※1回5分以内で1日2~3回行う。

引用:「だって更年期なんだもーん 治療編」善方裕美(主婦の友社)p.49

体温の調節機能の不調から「暑がり」になりがちな更年期。体とゆっくり対話をして、自律神経を整えていきましょう。

更年期の暑さ・ほてりに効果的な漢方薬は?

更年期 暑い 対策

それでは、更年期のホットフラッシュに効果を発揮する漢方薬には、一体どのようなものがあるのでしょうか。

更年期の暑さ・ほてりを和らげるためには、主に全身の「気」や「血」のめぐりを調整する働きのある漢方薬などが多く処方されます。

<更年期の暑さ・ほてりに処方される漢方薬の一例>

「桂枝茯苓丸」
(けいしぶくりょうがん)
→血のめぐりを促し、肩こりやめまいなどを改善します。比較的、体力がある人に向きます。

「加味逍遥散」
(かみしょうようさん)
→冷えのぼせ、肩こり、頭痛などの緩和に効果的。神経質でイライラしやすい方に向きます。

「黄連解毒湯」
(おうれんげどくとう)
→炎症や充血、鼻血やめまいなどを和らげる効果が。比較的、体力があり、のぼせ気味な方に向きます。

漢方薬は自分の体質にあった薬を服用することで効果が発揮されます。できれば漢方医を受診して、体質にあった漢方薬を処方してもらいましょう。

自律神経を整えるために大切なこと

更年期 暑い

更年期によくみられる症状「のぼせ」「ほてり」「発汗」などの原因や対処法を見てきました。

<更年期、暑がりになる原因は>
・女性ホルモンがアンバランスになり、自律神経の乱れから「体温を調節する機能」がうまく働かなくなるため

<ホットフラッシュが起きた時の対処法>
・水を飲んで体温を少し下げる
・保冷剤などで首を冷やす
・体温調整しやすい服装を心がける
・自律訓練法で自律神経を整えることも効果的

<更年期の「暑さ」に処方される漢方薬の一例>
・桂枝茯苓丸
・加味逍遥散
・黄連解毒湯 など

更年期の「暑さ」「ほてり」などの症状は、自律神経が整うことで和らぐと言われています。自律神経を整えるためには「訓練法」も効果的ですが、もっと手軽に試せることもあります。

自律神経を整えるために効果的なことは「笑う」こと。
笑顔を作ることで、自律神経失調症やうつ病が改善するというデータもあります。

気持ちが落ち込みがちになる更年期こそ、笑顔を忘れずに。積極的に笑って、心身の不調を和らげていきましょう。

執筆者:さつき


2017/11/15 更年期‥いつも「暑い」のはなぜ?暑がりになる原因と対処法 はコメントを受け付けていません。 更年期の対処法