更年期のホットフラッシュが辛い‥のぼせ・ほてりの対策法を教えて!

更年期 ホットフラッシュ

「更年期のホットフラッシュ。急にのぼせて、汗が止まらない‥」

「ホットフラッシュ」は、更年期にみられる典型的な症状のひとつ。急にほてりやのぼせを感じて、汗を大量にかいたり、顔が赤くなったり‥。

「ホットフラッシュが起きるかも」と思い悩み、外出することも億劫になるかもしれませんね。それでは更年期のホットフラッシュを緩和するには、どのような対策方法が考えられるのでしょうか。

・ホットフラッシュが起こりやすくなる期間は?
・急なのぼせ・ほてりの対策方法は?
・更年期のホットフラッシュに効果的な漢方薬は?

突然起きるほてり・のぼせ・発汗にお悩みのアナタに。更年期のホットフラッシュを和らげる対策方法などをご紹介しましょう。

更年期のホットフラッシュが起きやすい期間は?

更年期 ホットフラッシュ 期間

急にのぼせ・ほてりを感じて、大量に汗がでてくる「ホットフラッシュ」は、更年期にみられる典型的な症状のひとつ。「更年期女性のおよそ7割がホットフラッシュの症状を感じている」というデータもあります。

更年期の不調を感じやすい期間は「閉経前後のおよそ10年間」と言われます。
日本人女性の閉経年齢の平均は50.5歳なので、「45~55歳」の期間がそれにあたります。

更年期の不調が続く期間にホットフラッシュも起きやすくなりますが、ホットフラッシュが起きる期間や症状の重さには、大きな個人差があります。

・更年期の不調をチェックするには
>更年期の症状をチェック!更年期の不調を診断する10の質問

更年期のホットフラッシュの原因は

更年期のホットフラッシュ、のぼせ・ほてりなどの症状は「血管系の自律神経がアンバランスになること」が原因のひとつだと言われています。

更年期になると女性ホルモンの分泌が減り、ホルモンバランスが不安定になります。そのため自律神経が乱れがちになり、上半身の血管系の神経が興奮しやすくなるのです。

<更年期のホットフラッシュの原因は>

・女性ホルモンがアンバランスになり、自律神経が乱れる
→急に血管が拡張するようになる
→のぼせやほてり、ホットフラッシュが起きる

上半身の血管運動神経の興奮により、ホットフラッシュの症状が起きるため、ほてりやのぼせは顔や上半身を中心に起こります。

しかし顔や上半身は熱いのに、下半身は冷える「冷えのぼせ」状態の方も少なくありません。
のぼせ・ほてりと同時に、頭痛やめまい、イライラ、動悸や息苦しさなどの症状を感じることもあります。

またホットフラッシュは、気温の変化やメンタル的な問題が原因となって引き起こされることも多く、「イライラをしやすい人」の方がのぼせ・ほてりを感じやすいとも言われます。

・更年期のほてり・のぼせ・暑さについて
>更年期‥いつも「暑い」のはなぜ?暑がりになる原因と対処法

更年期のほてり・のぼせを治療するには

更年期 ホットフラッシュ 治療

更年期のほてり・のぼせなどの症状は、生活習慣や食生活を改めることで、ある程度緩和されると言われています。しかしホットフラッシュの症状が重い場合は、婦人科あるいは内科を受診、早めに治療を始めましょう。

ほてりやのぼせなどの症状がひどい場合、心臓疾患や高血圧、甲状腺の病気などが背後に隠れている可能性もあります。

<婦人科で行われる更年期のホットフラッシュの治療法>

・ホルモン補充療法(HRT)
・漢方薬による治療 など

更年期のほてり・のぼせを改善するために、婦人科では「ホルモン補充療法」や、漢方薬による治療が行われます。

ホルモン補充療法は、継続して行う必要のある治療法です。治療を中断してしまうと再び症状があらわれるため、半年~1年ほど治療を続ける必要があります。

・ホットフラッシュの治療方法について
>更年期の治療方法って?更年期の不調の治療法や費用、治療薬について

・婦人科で行われる検査、受診の流れについて
>更年期の検査について│検査方法や費用、婦人科の受診の流れは?

ホットフラッシュの対策方法3つ

更年期 ホットフラッシュ 対策

自分の意識とは関係なく、ほてりや汗が止まらなくなるのがホットフラッシュの辛いところ。「人前で大量に汗をかいたら恥ずかしい」と、気持ちも内向的になってしまいますね。

それでは更年期のほてり・のぼせをセルフケアで緩和するためには、どのような対策方法が考えられるのでしょうか。

1)体を冷やしすぎない

のぼせやほてりを感じると「身体を冷やさなくちゃ!」と思ってしまいますね。しかし「のぼせを感じているのは上半身だけで、下半身は冷えている」と感じることはありませんか?

ホットフラッシュやのぼせは「体内の熱の分布がアンバランスになることで引き起こされる」とも言われています。

のぼせ・ほてりを感じて発汗し始めたら、首元などを冷やしてクールダウンすることも効果的ですが、体を冷やしすぎないように気をつけましょう。

手足にほてりや熱のこもりを感じたら、靴や靴下を脱いで熱を逃がしたり、手を水で洗うか風を当てるかして冷やしたりします。

ただし、冷やすのは短時間だけに留めます。ほてりがおさまったら冷やすことはやめて、再び冷えないように保護します。

引用:「ホントはコワイ更年期障害 35の対策」福田千晶(日東書院)p.25

ほてりやのぼせを感じたら、ガマンせずに熱を逃がすようにしましょう。しかし体の冷やしすぎには注意が必要です。クールダウンできたら、体を冷やしすぎないようにしっかり保護しましょう。

のぼせを感じるのに下半身は冷えている場合、熱の分布が均一になるよう工夫を。「冷えのぼせ」状態には、顔を冷やすよりも下半身を温める対処法のほうが効果的だと言われます。

2)体を締め付けない衣服を

更年期 ホットフラッシュ 対策

ほてりやのぼせを感じやすい時は、体温調節のために「前あきのカーディガン」など、脱いだり着たりしやすい服装を選ぶと便利です。

また血行が悪くなる原因になるため、体を締め付けるような窮屈な服装は控えるようにしましょう。

<こんな服装には気をつけて>

・スキニーパンツなど、体を締め付ける服装は控える
・きつすぎるストッキング・タイツは避ける
・靴は圧迫感がなく、ヒールが高すぎないものを

なかでも靴選びは大切です。ヒールが高すぎる靴や、足を締め付けるようなキツい靴は避け、つま先が自由に動かせるものを選ぶようにしましょう。

ホットフラッシュが起きやすい時は、ゆったりとした「着ていて体がラクな服」に身を包むよう心がけてみて。

3)ホットフラッシュに効果的なツボ

更年期 ホットフラッシュ 対策

のぼせ・ほてりの緩和に効果的なツボを押すこともおすすめです。上の画像のツボ「三陰交」は、女性特有の不調を和らげる効果で有名なツボです。

・三陰交(さんいんこう)
→血のめぐりを促進する働きのあるツボ

・脚の内くるぶしの骨から、指4本分上の場所
・冷え性や生理痛の緩和にも効果的

三陰交は、更年期の不調全般に効果を発揮するツボだと言われています。このツボを指の腹で3度ほど押して、更年期のホットフラッシュをケアしましょう。

更年期のホットフラッシュに効果的な漢方薬は?

更年期 ホットフラッシュ 漢方

漢方医学で更年期のほてり・のぼせなどの症状は「体内の熱のバランスが崩れるために起こる」と考えられています。

そのため、上半身だけに「気」「血」が過剰に上がってしまわないように、全身の気・血のめぐりを促す働きのある漢方薬が処方がされます。

<更年期のホットフラッシュに処方される漢方薬の一例>

「桂枝茯苓丸」(けいしぶくりょうがん)
→血行を促し、めまいや冷え、肩こり、頭痛などを改善。のぼせを感じやすく、比較的体力がある方に向きます。

「加味逍遥散」(かみしょうようさん)
→血行を促して身体を温め、上半身の熱を鎮めます。動悸やめまい、頭痛、冷えのぼせの緩和に効果的。神経質でイライラしがちな方に向きます。

「女神散」(にょしんさん)
→体内の気・血・水のめぐりを促し、のぼせやめまいを和らげます。頭痛や不眠、イライラの緩和にも。

「黄連解毒湯」(おうれんげどくとう)
→解熱作用があり、充血や炎症を鎮めます。のぼせ気味で顔色が赤い方に向きます。鼻血やめまい、不眠、動悸の改善効果も。

漢方薬は、自分の体質・症状にあったものを服用することが大切です。できれば自己判断で使用せず、漢方医に処方してもらうようにしましょう。

手軽にホットフラッシュをケアしたい場合、更年期の不調を緩和するサプリメントなどの服用も効果的です。

ゆったりとリラックスできる時間を

更年期 ホットフラッシュ

更年期のホットフラッシュ・のぼせには、生活習慣の改善も大切です。定期的に適度な運動をしたり、栄養バランスのとれた食生活を送るようにしましょう。

<更年期のホットフラッシュの原因>
・加齢により女性ホルモンが減少する
→自律神経が乱れがちになり、血管系の神経が興奮状態になりやすくなるため

<ホットフラッシュが起こりやすい期間>
・閉経前後の約10年間(45歳~55歳)
(症状が起きる時期・症状の重さは個人差が大きい)

<ホットフラッシュの対策方法>
・体を冷やしすぎないようにする
・体を締め付けない格好を
・「三陰交」のツボ押しも効果的

更年期のほてり・のぼせなどの症状は、ストレスを感じることで悪化しやすくなると言われます。ストレスはためこまず、こまめに解消するよう心がけて。

またホットフラッシュは「イライラしやすい人がなりやすい」とも言われています。ついイライラしそうになったら、まずは深呼吸を。

更年期は身体だけでなく、メンタル面もケアすることが大切です。
眠る前はぬるめのお風呂にゆったりと浸かるなどして、リラックスできる自分だけの時間を持つようにしましょう。

執筆者:さつき