更年期の不正出血│出血が長引く原因は?注意が必要なケースは?

更年期 不正出血

更年期は、閉経にむけて生理に変化があらわれる時期。生理周期が長くなったり短くなったり、経血量が増えたり減ったり‥。急に不正出血が起きることも少なくありません。

生理期間が長引き、出血がだらだらと止まらないこともあります。長い期間にわたって出血が続くと、経血なのか不正出血なのか判断に困りますね。

・更年期、生理に変化があらわれる原因は?
・だらだらと出血が長引くのはナゼ?
・不正出血で、注意が必要なケースは?

出血が長引くと「何か子宮のトラブルかも?」と心配になりますね。更年期の不正出血の原因や、出血が止まらない際の対策方法などについて、まとめてみました。

更年期、不正出血が長引く原因は?

更年期 不正出血 長引く

更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が低下するため、女性ホルモンバランスが乱れがちになり、生理不順が引き起こされます。

女性ホルモン「エストロゲン」は減少しますが、無排卵のときも少しずつ分泌され、子宮内膜を厚くします。閉経が近づくとその内膜がポロポロと剥がれ落ち、たびたび出血するようになると言われています。

更年期にみられる生理の変化は「閉経のサイン」のひとつです。
生理周期が変化したり、経血量が増えたり減ったりしますが、生理の変化のパターンは人によって違いがあります。

<更年期の生理・変化パターンの一例>

・生理周期が長くなる(稀発月経)
→さらに月経周期が長くなり、閉経を迎える

・生理周期が短くなる(頻発月経)
→1ヶ月に何度も生理がくる
→経血の色は薄く、少量である

・一回の生理が長引き、なかなか終わらない
→出血が1ヶ月ほどダラダラと続くことも

生理が頻繁に来たのち、何ヶ月も来なくなることもあれば、生理初日から大量に出血することもあります。経血も鮮血のこともあれば、量が少なく茶色っぽい(黒っぽい)こともあります。

更年期女性の多くが閉経前に生理不順になるので、不正出血がみられても「よくあること」と放置しがちですが、不正出血の背後に何かの子宮トラブルが潜んでいることもあるので、注意が必要です。

更年期の不正出血で疑われる病気は

更年期 出血

更年期の不正出血や生理不順は、更年期女性のほとんどが経験することですが、不正出血が何か重大な病気のサインである可能性もあります。

不正出血がみられたら、それが更年期によるものなのかどうかを検査して、病気でないことを確かめることが重要です。

<こんな症状がみられたら要注意>

・大量に出血する
・下腹部痛や腰痛がする
・性交痛がある

 

<不正出血で疑われる病気>

・膣の炎症
→加齢にともない膣の乾燥が進み、炎症が起きやすくなります。炎症は痛み・かゆみを伴い、出血することも。

・ポリープ
→粘膜に発生する「イボ」のようなもの。ホルモンバランスの乱れから出来ると言われています。

・子宮頸がん
→ウイルス感染によって、子宮の入り口(頸部)にできるガン。20~30代でもかかることがあります。

・子宮体がん
→子宮内膜にできるガン。更年期以降に増える病気で、40~50代から増加します。

子宮ガンには「子宮頸がん」と「子宮体がん」がありますが、閉経前後に気をつけたいのは「子宮体がん」です。子宮体がんは40代以降から次第に増えはじめ、閉経後の50~60代でピークをむかえます。

子宮体がんが進行すると、不正出血などの症状がみられるようになります。更年期の生理不順による不正出血と、子宮体がんの不正出血は見分けがつかないため、気になる出血がみられたらすぐに医療機関の受診を。

こんな人が子宮体がんになりやすい

□妊娠、出産の経験がない
□月経が不順
□閉経している
□更年期前なのに3ヶ月以上、月経が止まったことがある
□太っている
□高血圧、糖尿病またはその予備軍
□乳がんでホルモン治療の経験がある
□初経年齢が早かった
□乳がん、大腸がんの家族歴がある

引用:「わたしのカラダは、私が守る 女性ホルモンの教科書」日経ヘルス編(日経BP社)p.211

自治体による健診や人間ドックでは「子宮頸がん健診」のみの場合もあるので、更年期世代は「子宮体がん健診」もすすんで受けるようにしましょう。

また閉経後に急に出血がみられた場合や、膿のようなものが混じったおりものが見られた時は注意が必要です。すぐにでも婦人科を受診して、病気の疑いを晴らすようにしましょう。

生理が長く続く時│不正出血か生理か判断するには

更年期 出血 続く

「これは不正出血?それとも生理?」

更年期になると生理不順になるため、不正出血なのか生理なのか判断できないこともありますね。同じ不正出血でも、更年期による不正出血もあれば、注意が必要な不正出血もあります。

・アナタは今、出血が長引いていますか?
・同時に何らかの「更年期特有の不調」を感じていますか?

もしさまざまな更年期障害の「不定愁訴」を抱えているなら、その不正出血は更年期によるもの(あるいは生理不順)である可能性が高いと言うことができます。

<更年期特有の不調の一例>

・ホットフラッシュがおきる
・顔がほてり、汗が止まらない
・動悸、息切れすることがある
・頭痛、吐き気、めまいを感じる
・怒りっぽくイライラすることが増えた
・すぐユウウツな気分になる
・不眠気味で、寝付きが悪い

このような更年期特有の症状があれば、更年期による不正出血であることが多いのですが、もし更年期の不調もなく不正出血が見られる場合は注意が必要です。不正出血をそのまま放置せず、早めに婦人科を受診しましょう。

・「更年期障害」特有の症状とは
>更年期障害をチェック!更年期の症状を診断する10の質問

更年期の不正出血が止まらない時は

更年期 出血 止まらない

婦人科などを受診して病気の疑いが晴れたとしても、更年期の不正出血がだらだらと長引くと心配になりますね。

そんな時は「基礎体温表」をつけてみましょう。
基礎体温を測ることで、自分の月経周期の変化を知ることができます。

正常な生理の場合、生理が始まると高温期から低温期に体温が下がります。また閉経に近づくと、高温期が短くなることもあれば、低温期が短くなることもあります。基礎体温表で自分のホルモン状況を把握しておきましょう。

基礎体温表に不正出血があった日を記録しておくと、婦人科を受診する際に役立ちます。あわせて出血量や腹痛(下腹部痛)の有無などをメモしておきましょう。

・更年期の基礎体温について
>更年期の基礎体温グラフの見方は?高体温・低体温が続くのはナゼ?

生理用ナプキンを持ち歩こう

生理不順がちになる更年期は、いつ不正出血があるか分かりません。急な不正出血に備えて、いつも生理用ナプキンを携帯しておくと安心です。

ただ出血がだらだらと続き、市販の使い捨てナプキンを長時間にわたり使用する場合、通気性の悪さからムレたりかぶれたりすることもあるでしょう。

そんな時は、通気性のよい「布ナプキン」がおすすめ。
布なので長時間つけていても快適で、洗って何度も使うことができます。量が少ない時は「布ライナー」も役立ちます。

更年期 出血 止まらない

睡眠不足やストレスをためない毎日を

更年期 不正出血

心身の不調を感じやすくなる更年期。生理不順が続いたり不正出血が止まらないと、ユウウツな気分になってしまいますね。

<更年期の不正出血の原因は>
・加齢にともない、卵巣の機能が低下する
→女性ホルモン「エストロゲン」が減少
→生理不順がちになり、不正出血もおきやすくなる

<更年期の不正出血で疑われる病気>
・膣の炎症
・ポリープ
・子宮頸がん
・子宮体がん

<不正出血がみられた時は>
・婦人科を受診、病気の有無を調べる
・基礎体温をつける
・長引く出血には布ナプキンも便利

不正出血をはじめとする「更年期特有の症状」を緩和するには、適度な有酸素運動や、バランスのとれた食生活をおくるようにしましょう。

女性ホルモンと似た働きをする「大豆イソフラボン」を摂取することも効果的。普段の食生活に大豆製品を取り入れてみましょう。更年期の諸症状を和らげるサプリもおすすめです。

更年期はカラダも気持ちも不安定になりやすい時期。
睡眠不足やストレス、疲れをためこまず、日々カラダをいたわるよう心がけましょう。

執筆者:さつき


2018/01/09 更年期の不正出血│出血が長引く原因は?注意が必要なケースは? はコメントを受け付けていません。 更年期とは