「更年期の平均年齢って、何歳から?」
何となく疲れていると、つい「もう更年期だから」などと言ってしまいますね。でも一体、何歳からが「更年期」なのか知っていますか?
また、気になる更年期障害の症状を抱えていると「この辛い不調は、何歳くらいまで続くんだろう」などと不安になりますね。
・更年期の平均年齢は、何歳から何歳まで?
・「更年期障害」を発症しやすい年齢は?
・20代、30代で更年期症状が出ることはある?
更年期にまつわる「年齢」が気になるアナタに。平均的な更年期の年齢や、不調があらわれやすくなる年齢などについて、まとめてみました。
更年期の「平均年齢」は?
通常いわゆる「更年期」とは、生理を終える「閉経」の前後5年ずつ、合計10年間のことを指して言います。
日本人女性の閉経年齢の平均は「50歳から51歳」なので、更年期の平均年齢はその前後10年間である「45歳から55歳」ということになります。
しかし閉経する年齢や「加齢のスピード」は人それぞれ。更年期の期間には、大きな個人差があるため、「平均年齢」はあくまでも目安でしかありません。
日本の女性が閉経を迎える平均年齢は50~51歳。その前後の10年間、45歳から55歳くらいまでを「更年期」といいます。とはいえ、これはあくまでもおおよその目安。
更年期がいつスタートするのか、閉経がいつ来るのか、また、生理に変化があってから閉経まで、どれくらの期間があるのかにも個人差があります。
更年期には、生理の変化とともに、のぼせ、めまい、憂うつ間など、体と心にさまざまな症状があらわれます。気になる症状があるときは、症状に応じた治療法があるので、婦人科や内科を受診しましょう。
引用:「プレ更年期からの不調を治す本」オレンジページムック p.4
更年期は体内で「女性ホルモン状況」が大変動する時期。
ホットフラッシュやめまい、イライラや抑うつ感など、さまざまな不調が訪れやすくなります。
更年期の不定愁訴を少なからず抱えていても「もう年だから」「みんな経験していることだから」とガマンしていませんか?気になる不調があるなら、そのまま放置せず、早めに婦人科や内科などを訪れましょう。
・気になる症状を婦人科で検査するなら
>更年期の検査について│検査方法や費用、婦人科の受診の流れは?
・更年期の不調を病院で治療するなら
>更年期の治療方法って?不調の治療法や費用、治療薬について
更年期障害の「発症年齢」は何歳から?
更年期にあらわれる軽度の症状は「更年期症状」と呼ばれますが、日常生活に支障がでるほど重い症状が出る場合は「更年期障害」と呼ばれます。
閉経が近づくと女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急に低下し、自律神経バランスが乱れます。それにともない、様々な更年期障害の不調が引き起こされます。
<更年期障害は何歳から?>
女性ホルモンが分泌されにくくなる年齢は「45歳以降」だと言われます。
更年期障害の症状も、40代半ばからあらわれることが多いのですが、症状が何歳からあらわれるかは大きな個人差があります。
40代後半から50代前半にかけて、重い症状をいくつも抱える方もいれば、比較的スムーズにこの期間を過ごせる方もいます。
この時期を快適にすごすためには、適度な運動やバランスのとれた食生活を心がけ、必要とあれば病院での治療を。
病院では、不足する女性ホルモンを飲み薬や貼り薬などで補う「ホルモン補充療法」や、漢方薬による治療が行われます。まずは下記の「チェックリスト」で自分の現状を把握しましょう。
・この不調は更年期のせい?チェックリストで診断!
>更年期障害をチェック!気になる症状を診断する10の質問
更年期障害は、何歳まで続く?
それでは更年期の不調は、何歳くらいまで続くのでしょうか。生理が来なくなる「閉経」と同時に辛い症状も和らげばいいのですが、多くの場合、閉経後もしばらくは不調が続きます。
閉経すると女性ホルモン「エストロゲン」が出ない状態になりますが、私たちの身体はすぐに「女性ホルモンが分泌されない状態」に慣れることができないのです。
<更年期の不調は何歳まで?>
・身体が「女性ホルモン不在」状態に慣れるまで続くと言われます
・一般的に、閉経後3~5年くらいで不調は一段落します
閉経してもすぐに不調が消えないと不安になりますが、通常閉経して3年から5年ほどで症状は緩和されるはずです。
不調が長く続く場合や、閉経後に不正出血がみられる場合は、何か他の病気が背後に隠れている可能性もあります。早めに医療機関を訪れ、不調の原因を探りましょう。
・更年期障害は何歳まで続くの?
>更年期はいつからいつまで?不調が続く期間と、更年期の終わり方
・女性ホルモンのアンバランスを緩和する更年期サプリ・医薬品は
>更年期サプリのおすすめは?実力派サプリを徹底比較・ランキング!
20代、30代で更年期の症状が出ることもある?
いわゆる「更年期」の平均年齢は「45歳~55歳」とされていますが、それよりも早い時期に更年期のような症状がでるケースもあります。
40代以降に迎える「更年期の不調」の原因は、女性ホルモン「エストロゲン」の低下にともない「自律神経バランス」が乱れること。
しかしこの自律神経のアンバランスは、女性ホルモンの低下以外の要因でも引き起こされるのです。
<自律神経のバランスを崩す主な原因とは>
・不規則な生活
・精神的なストレス
・睡眠不足、疲労 など
また倦怠感やむくみ、頭痛や肩こりなど「身体的症状」、イライラや不安感、うつ状態など「精神的な症状」が生理前に集中して起きるということはありませんか?
その場合、不調の原因は「女性ホルモンの低下」ではなく、生理前の心身に不快な諸症状がみられる「月経前症候群」(PMS)の可能性もあります。
・月経前症候群(PMS)の可能性をチェック!
>PMSかも?と思ったら‥3分で出来るPMSチェックリスト
健やかに年齢を重ねるために
更年期の軽い不調は、セルフケアでグッと和らぐこともあります。でも心身ともに辛い症状があらわれているなら、早めに病院で治療を始めることも検討してみましょう。
<更年期の平均年齢は?>
・更年期=閉経の前後各5年、合計10年間のこと
→日本人女性の「閉経平均年齢」は50歳~51歳なので、更年期の「平均年齢」は45歳~55歳
<更年期障害は何歳から?>
・女性ホルモンが急激に低下する45歳くらいから、症状があらわれるケースが多い
<更年期の不調は何歳まで?>
・多くの場合、閉経後3~5年ほどで症状が緩和
→女性ホルモン不在の状況に身体が慣れるまで時間がかかるため
ちなみに男性にも更年期障害はあり「加齢男性性腺機能低下症候群」(LOH症候群)と呼ばれます。男性ホルモン「テストステロン」が低下することで、疲労感や不眠などの症状があらわれます。
一般的に、男性の更年期障害の発症年齢は、55歳から65歳くらいだとされます。女性の更年期平均年齢に10年プラスした年齢ですね。
年をとるにつれ、男性でも女性でも、不調を覚えやすくなります。
体にも気持ちにも疲れをためず、十分なケアを。加齢に抗わず、月日に寄り添って、健やかに年齢を重ねたいですね。
執筆者:さつき