更年期でも妊娠する可能性はある?妊娠する確率と症状について

更年期 妊娠

「今回なかなか生理が来ない‥。閉経?まさか、妊娠?」

生理不順になりがちな更年期世代。生理が遅れるのはよくあることですが、妊娠する心当たりがあって生理が来ないと、妊娠の可能性を考えてしまいますね。

更年期によくみられる「吐き気」などの症状は、妊婦の「つわり」に症状が似ているとも言われます。

また閉経期の女性が「妊娠」の可能性を疑って検査薬で調べると、妊娠していないのに「陽性反応」が出ることがあります。

・更年期でも妊娠する可能性は?
・妊婦の症状と更年期の症状は似てるってホント?
・妊娠してないのに検査薬で陽性が出ることがあるの?

更年期の生理は不規則になるため、2~3ヶ月生理が来ない場合もあります。その時「月経不順なのか妊娠なのか判断がつかない」と悩む方も少なくありません。

更年期の妊娠の可能性や、ホルモン状況を把握するヒントなどを、まとめてみました。

更年期でも妊娠の可能性がある?

更年期 妊娠 可能性

更年期になると、これまで生理が規則的に来ていた人でも、生理が不順がちになります。

生理周期が早まり、1ヶ月に何度も生理になることもあれば(頻発月経)、生理周期が長くなり、2~3ヶ月に1回しか来なくなることもあります(稀発月経)。

生理が何ヶ月も来なくて、妊娠するような心あたりがあるなら、妊娠なのか生理不順なのか分からなくなってしまいますね。

更年期女性が妊娠する確率は

更年期になると生理不順になるだけでなく、生理が来るのに排卵をしていない「無排卵月経」も起こるようになり、妊娠する確率は低くなります。

<更年期女性が自然妊娠する確率>

・40才が妊娠する確率‥‥5%
・45才が妊娠する確率‥‥1%

※妊娠確率が最も高いのは20~30代、35才をすぎると確率は徐々に低下

更年期女性が妊娠する確率は低いのですが、閉経前の場合、全く排卵が無いわけではありません。場合によっては、妊娠する可能性もあります。

また更年期は不規則に生理が来るため、受胎しやすい「排卵日」を特定するのが難しくなります。そのため出産を望まない場合は、適切な避妊をする必要があります。

受胎する確率がゼロになるのは、閉経した後のこと。
生理がこない時期が1年間以上続いたら、閉経したと判断することができます。閉経後には妊娠の可能性はありません。

更年期こそ、基礎体温をつけよう

更年期 妊娠 基礎体温

更年期の生理・排卵日は、いつ来るか分かりません。生理と不正出血の違いが分からなくなることもあります。

「いつ生理が来るの?」という不安を払拭するためにも、更年期女性は毎朝「基礎体温表」をつけてみることをおすすめします。

基礎体温をつけることで、排卵日・生理が来る時期や、自分の体のホルモン状況をある程度推測することができます。

<更年期に基礎体温をつけるメリット>

・自分の体のホルモン状況を把握することができる
・生理・排卵の時期が予測できる
・避妊するタイミングを測る目安になる

更年期 妊娠 基礎体温

基礎体温表は、上記のように「低温相」と「高温相」の時期に分かれます。生理後は体温が低く、排卵後は高温期が続きます。最も妊娠しやすいのは排卵期なので、妊娠したくない場合、この時期は忘れずに避妊を。

また排卵日を境に体温が上がると、11~15日ほどで生理がくるので、次の生理の時期を予測することができます。そのまま体温が下がらず高温期が続けば、妊娠の可能性があります。

基礎体温表は、体のリズムを知る手がかりになります。また婦人科を受診する際に持参すると、自分の体の状況を伝えるために役にたちます。

・更年期の基礎体温表の見方について
>更年期の基礎体温グラフの見方は?高体温・低体温が続くのはナゼ?

更年期の症状は、妊娠の症状と似ている

更年期 妊娠 症状

妊婦になると現れる症状といえば「つわり」。吐き気がして気持ち悪くなり、倦怠感や微熱を感じるようになります。

しかし吐き気や倦怠感、微熱などは、更年期にもよくみられる症状です。また更年期の吐き気は、妊娠した時の「つわり」に症状が似ていると言われます。

<更年期の吐き気の原因は>

・更年期になると女性ホルモン「エストロゲン」の分泌が低下する
→体の各器官をコントロールする自律神経が乱れがちになる
→胃や腸の働きが悪くなり、吐き気を感じるようになる

更年期の吐き気や倦怠感は、女性ホルモンの分泌の低下によるものが大きいのですが、ストレスや不安感などが原因となって引き起こされることもあります。

また生理前に起きる吐き気は、生理前にさまざまな不調を感じる「月経前症候群」(PMS)の可能性もあります。

・更年期の吐き気の原因・対処法について
>更年期、吐き気がするのはナゼ?吐き気の原因と対処法3つ

妊娠していないのに、妊娠検査薬で「陽性」が出る?

更年期 妊娠 検査薬

妊娠する心当たりがあって生理がなかなか来ない場合、ほとんどの方は検査薬を使って検査をします。

「もう更年期だし、子供ができた可能性はないはず」と思って検査薬で調べてみて、「陽性反応」がでると驚いてしまいますね。

しかし更年期女性の場合、妊娠していないのに検査薬で陽性反応が出ることがあります。実は妊娠検査薬は、閉経前に分泌されるホルモンにも反応してしまうのです。

<更年期に妊娠検査薬が間違った陽性反応を示す原因>

・検査薬は子宮に受精卵が着床すると分泌される「hCGホルモン」を検出・判定する
・「hCGホルモン」は閉経期に分泌される「hMGホルモン」と組成式が似ている

→検査薬は「hMGホルモン」と「hCGホルモン」を間違え、陽性反応を出してしまう

妊娠検査薬の精度は99%と言われますが、妊娠時に分泌される「hCGホルモン」と閉経時に分泌される「hMGホルモン」を間違えて、陽性反応を示してしまうことがあるのです。

この場合、結果が「陽性」でも実際は「陰性」で、妊娠の可能性はありません。陽性反応がでても慌てず、早めに婦人科の受診を。

閉経しても「女」の人生は続く!

更年期 妊娠

40才以上の有名人が妊娠・出産したニュースを耳にすることもありますね。40才以降の自然妊娠は稀なことですが、可能性はゼロではありません。

・更年期に妊娠する可能性は
→40才以降になると可能性は低くなるが、排卵があるうちは受胎する確率もある
→40才で妊娠する確率は5%、45才だと1%

・更年期によく見られる症状「吐き気」は、妊娠時の兆候「つわり」に似ている

・閉経前女性には、受胎時に分泌されるホルモンと似たホルモンが分泌されるため、検査薬で陽性反応が出ることがある

「閉経って、女としての終わりみたい」と感じる方も少なくありません。でも閉経は、女としての終わりなのではなく、「生殖の義務」の終わりなのです。

もう妊娠することもない。生理も来ない。避妊の必要も、生理前の不調もない。

女性ホルモンのアップダウンに振り回されることのない「女の人生」が、まだまだ続くのです。

執筆者:さつき


2017/10/17 更年期でも妊娠する可能性はある?妊娠する確率と症状について はコメントを受け付けていません。 更年期とは